最終回でいとしくんが目を覚ましても覚まさなくても
そんなの別にどっちでもいい派です、こんにちは。
ただ、こうして終わってみると「アレってどういうことだったの?」と
もやもやが残っちゃったので、ちょっとお片付けしたくなったんです、
自分の中を。で、おさらい。
純が落ち込むと頭の中でひなまつりの歌がぐるぐる流れる。
最終回の一つ前でやっとそのことへの説明らしきものがあったけど…
うーん、もやもや。
「おじいがまほうのくにでジュークボックスでひなまつりをかけながら
お前はそのままでいいと純に語りかけていた」
ってことらしいけど、じゃあなんで「ひなまつり」だったのかは
説明なかったんですよねー。
で、その「ひなまつり」と「おじいの語りかけ」が
純のためになっていたのか、というと、いや違う結果になってますよね?
自分のやり方で先走り突っ走り、失敗をして叱られて、
落ち込んで考え直そうとするとこの曲がぐるぐる回る…
そして結局「あたしはこのままでいい!」でまた突っ走る。
おじい、これは純に催眠をかけてたとか潜在意識にしみこませたとか
そういう話、なの…?呪いなの、おじい?
で、「なんでひなまつり?」の件なんですけど。
この話を晴海さんがしたあとに、続けて
「男の子みたいにおてんばで、結婚できないんじゃないかと心配したさー」
と純について語ったのが、気になった。
晴海さんにとって「結婚できる」というのはすごく大事なことで
「男の子みたい」なのはすごく困ったこと、なのがこの発言でわかりますよね。
晴海さん自身は若いころは島のアイドル的なザ・女の子で、
無事、しあわせの絶対条件である結婚もなしとげた。
…じゃあ本人はそのとおりしあわせになったか?
違っちゃったんですよね。
でもでも、女の子らしくて、結婚してしあわせで〜、という
そこにしがみついてないと、自分が今まで築いた世界がこわれちゃう。
だから「わたしはしあわせなおかあさん、しあわせ、しあわせ…」
「娘は男の子みたいで、結婚できない、ほら不幸せ」という
これまた呪いをかけてた、んじゃ、ないかしら、と思ってます。
その呪いのBGMとして、結婚式のようすである「ひなまつり」の歌が
流れている(そしてもちろん「女の子」の祭り)ってのは、
なかなかよくできてますわね。
そしていちばんこわいのは、
これ別に脚本家は意図して書いてないよね、
ってとこです。
「そんなつもりじゃないけどこう書いちゃった」
だったら、すごいこわい。